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2009/7/8(水)23:41 - きみっぺ (男)
 管理人さん、皆さん、こんばんは。 
 
 
ものすごい高速であることと、座席がリクライニングシートであること以外、 
そんじょそこらの地下鉄と大して変わらない(笑)東北新幹線を盛岡で下車、 
ひとまず今晩の宿にチェックインしたあと、一転ローカルムード満点の山田線 
に乗車、浅岸と大志田を初訪して参りました。 
 
どちらも言わずと知れた秘境駅中の秘境駅。虫除け・キンカンで完全武装(笑)、 
まずは盛岡16時30分発の宮古行きに乗り込み、浅岸駅に降り立ちました。 
車掌氏からは『上り列車で戻りますよね(微笑)?』と微妙に念を押されたあと 
((笑)・・・そりゃ、戻りますとも(^^;)、私を置き去りにしてホーム 
から離れてゆく1両編成のキハ110を見送り、あらためて周りを見渡します。 
一見して廃墟とわかる学校のような建物が割と近くにあるのが目に入りました 
が、当然のことながら人の気配はまるで無し、聞こえて来るのは近くを流れる 
川のせせらぎと鳥のさえずりだけという最高のロケーションです。 
 
時間はあっという間に過ぎてしまいます。後ろ髪をひかれる思いで上り列車に 
乗車、駅前にコンビニはおろか商店すらない上米内で1時間半を過ごし、折り 
返し宮古行き最終で大志田に足跡を記します。既に日も暮れ、灯りといえば 
ホームを照らす3基の外灯と、ベンチ下に融雪剤が山積みになっている待合室 
の室内照明だけで、周囲360度は『真っ暗闇』です。 
駅から離れて散策することもままならず、暗闇の奥から時折『ガサッ』と音が 
する都度、雨上がりの滴とわかっていながらも『毒ヘビ?まさか熊!?』と 
おののきながら待つこと30数分、遥か遠くからジョイント音を響かせながら 
現れたまばゆい前照灯に、ようやく人間界に帰れる安心感と、この場を去らな 
ければならない名残惜しさが交錯します。 
 
日常では絶対に味わうことの出来ない絶界の孤独感をこころゆくまで満喫後 
は、盛岡駅ビル地下の居酒屋で締めくくり、昨日に引き続きこれまた満足感 
いっぱいの2日目を終えました。 
 
 
明日は『はやて』『スーパー白鳥』『スーパー北斗』を乗り継ぎ、いよいよ 
札幌へ帰ります。明後日からの仕事の日々が頭に浮かび、早くもテンション 
下がりまくってます(笑)。 
 
 
長期間にわたる駄文の数々、大変失礼いたしました。一応、今回をもって 
旅レポを一区切りとさせていただきます。 
 
 
では、失礼いたします。 
 
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