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2003/9/14(日)21:09 - 無加川のニジマス (男)
  私は、「トワイライト」が新大釈迦トンネルを抜けて青森市内 
に入った頃に、自分の寝台を出て、1号車の乗降口付近のデッキ 
で、青森駅到着に備えていました。今回、前回の乗車時とは違っ 
て、あまり熟睡できなかったのは、サロンカーでのOさんたちと 
の会話の時間を深夜まで楽しんだことにも原因があったのかもし 
れません。青森駅の4番線ホームに到着する直前に、上野行きの 
「北斗星4号」が発車していくのが車窓から見えました。4番線 
ホームに到着し、1号車の乗降口のドアが開くと、私は、ここで 
交代するJR西日本の車掌さんと一緒にホームに降り、1号車の 
車端部のスイートの方に向かいました。間もなく、青函トンネル 
を含めた津軽海峡線の区間(青森−五稜郭間)の牽引を担当する 
ED79−9号機(青函派出所所属)が近付き、作業員さんたちの 
誘導で、1号車の車端部のスイートの前に連結されました。同じ 
頃、10号車のカニ24−10(電源車)の方では、敦賀駅から青森駅 
までの牽引機であるEF81−43号機の解放作業が行なわれた模様 
で、解放されたEF81−43号機は、駅の突端の岸壁方向に伸びて 
いる機回し線に引き上げていきました。ED79の連結作業の見学 
後、私は、ここから札幌駅まで乗務するJR北海道・函館車掌所 
の2名の車掌さんが乗り込む前に1号車の乗降口から再乗車し、 
自分の寝台に戻りました。今回、青森駅での「トワイライト」の 
機関車交換シーンをホームに降りて見学できたことについて、J 
R西日本の車掌さんには、改めて感謝したいと思っています。 
 こうして、私が自分の寝台に戻った直後の午前2時20分、「ト 
ワイライト」は、今までと進行方向を変え、1号車側を先頭にし 
て青森駅を発車し、いよいよ、津軽海峡線に入っていきます。青 
森駅の4番線ホームを発車した直後、「トワイライト」に続行し 
て運転される上野発・札幌行きの「北斗星1号」が到着するのが 
車窓から見え、また、先ほどまで「トワイライト」を牽引してき 
たEF81−43号機が、「北斗星」色のEF81とともに側線で休ん 
でいるのも見えました。後で、五稜郭駅のホームで通過するとこ 
ろを見ることになるのですが、これは、青森駅まで「夢空間北斗 
星」を牽引してきた「北斗星」色のEF81ということでした。や 
がて、「トワイライト」は、青森運転所の横を通過しましたが、 
私の寝台の車窓からも、青森運転所の構内で、強力な照明に照ら 
されながら休んでいる485系3000番台やE751系、24系客車などの 
姿が確認できました。途中までは、青森市郊外の住宅地の中を走 
っていましたが、やがて、雨上がりで曇り空の闇夜の陸奥湾沿い 
に沿って走るようになります。時々、車窓からチラチラと見える 
小さな光は、イカ漁の漁船の灯りのようでしたが、雨上がりとい 
うことで、あまり多くは出漁していないように感じられました。 
この間に、私は、青函トンネル通過時に開催されるJR北海道の 
車掌さんによる青函トンネルについての説明会に備えて、4号車 
のサロンカーに移動しましたが、その時点では、私以外には、1 
人か2人しかサロンカーにいませんでした。津軽線を進み続け、 
午前2時45分、太宰治の小説『津軽』にも出てきた蟹田駅に停車 
しました。ここで、機関車の乗務員が、JR北海道の運転士さん 
に交代するので、2分間の運転停車となりました。2分間の運転 
停車後、「トワイライト」は、いよいよ、中小国駅から、将来の 
新幹線の開通に備えて高規格で建設された(津軽)海峡線へと入 
り、青函トンネルに向けて速度を上げていきました。蟹田駅を発 
車し、中小国駅、津軽今別駅と通過する間に、サロンカーには、 
青函トンネルの通過を見ようと、次々とお客さんが集まり、最終 
的には、私を含めて30人ほどがサロンカーに集まって、車掌さん 
が来るのを待ち続けました。津軽今別駅を通過してから、ようや 
く、白の制服姿のJR北海道の車掌さんが姿を見せました。 
 
(以下は、次回に続きます) 
 
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