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2002/10/1(火)16:04 - サロン・デュ・ノール (男)
 みなさん,こんにちは. 
久しぶりの投稿になります. 
最近は何故かチャットからも遠ざかっています. 
 
休みを利用して,今話題の(?)秘境駅に行ってみようと思い, 
当初は飯田線の小和田を考えていましたが, 
面倒くさそうなので岩泉線の押角駅に行くことにしました. 
(と決めたのが,土曜の夜だった) 
 
9/29の昼過ぎに東京を出て,東北新幹線という健全な手段で仙台へ. 
仙台駅でカシオペアと北斗星1号を見送る. 
北斗星1号はちょうどパブタイムが始まる時間帯だが, 
食堂車は意外と客は少なめだった. 
仙台で一泊し,9/30の朝にいよいよ目的地に向け出発. 
 
仙台駅のみどりの窓口で「押角までの乗車券を下さい」というと, 
「押角?」と聞き返される.ここでさえマイナーな駅らしい. 
ともあれ快速南三陸1号に乗ると,途中からは海沿いを走る. 
もっとも日本海側のように海のすぐ近くというわけではないが…. 
終点気仙沼に到着し,盛・釜石・宮古で乗り換えて,いよいよ押角に. 
私が降りる準備をしていると,周囲の乗客が不思議そうな顔をして私を見ている. 
恥ずかしい思いをしながら下車すると,山の中でほんとに何もないところである. 
ベニア製のホームに待合室はなく,ホームから下りる階段はあるものの 
その先は草に埋もれてしまい,歩道すらない.周囲に人家は全くない. 
線路沿いに少し歩いていくと,川を渡る仮設の橋があり,渡ると先には車道があった. 
しばらく探索をすると,建物が2件ほどあったが他には何もない! 
することがないので駅に戻り,適当に時間をつぶす. 
段々暗くなっていき,17時にホームの電灯がついたものの 
他は全くの暗闇というのが何とも恐ろしい感じであった. 
結局2時間ほど滞在し,17時50分に帰りの列車に乗る. 
行きと同じ車掌で,「先ほどのお客様ですね」と話しかけてきたから, 
やはりここで降りる客はよほど珍しいらしい. 
ちなみに,押角発車時点で,乗客は私一人のみだった. 
 
宿泊地の盛岡に向かう途中,明日はどうしようか思案する. 
廃止前に快速海峡と寝台特急はくつるに乗ろうと考え, 
明日は青森に行き,快速海峡に乗って竜飛海底駅を見学し, 
函館から青森に戻り,はくつるで東京に戻ろうと決めた. 
盛岡で,はくつるのシングルデラックスを調べてもらうとあっさり入手できた. 
さすが1両に14室設置してあるタイプである. 
 
10/1日の朝に目覚めると,かなり雨が降っている. 
何と台風が接近し,今日の夜に関東に上陸し,東北を縦断するらしい(笑). 
このままではまともにぶつかりそうで,水曜の朝に職場復帰するというプランが崩れてしまう. 
思案の末,はくつるは断念し,おとなしく新幹線で帰ることにした. 
みどりの窓口で運行予定を尋ねると,寝台特急はまだ未定とのこと. 
運行中止が決まったわけではないのでキャンセル料を取られるのかなと思ったが, 
相談したら,台風で変更ということであればいいとのことで,新幹線の切符に変更してくれた. 
というわけで,東京に逃げ帰ってきました. 
ちょっと欲求不満が残った旅行の顛末でした. 
 
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