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2003/6/22(日)16:07 - 小僧 (男)
 確かに、函館旧駅舎は、重要文化財になっていない、ただの老朽化した建物なのでしょう。 
新旧交代がいつかは行われるのも仕方のないこと。しかし、長きに渡って、特に連絡船を 
迎え入れた、北の玄関口として存在してきた歴史的功績は大きいと思います。そして、連 
絡船廃止後の北斗星の時代も見つめてきた、生き証人としての価値を、私は高く評価して 
います。 
 
古びた建物は、朝市ともよく調和していました。これぞ北の街と感じさせてくれる風景で 
した。建物内のお店も、飾り気の無い、生活のにおいが、すごく感じられました。昨年の 
11月、中二階のある「みかど」で、450円位の塩ラーメンを食べ、最後の別れとしました 
が、シンプルなラーメンは、とても心に染みる味でした。新駅舎では、あの味にまた出会 
うことが出来るでしょうか。あの旧駅舎で食べたから、あの味だったように思います。 
 
何かを新しく得るということは、それまであった何かを失うことに他ありません。それは 
避けられないことですが、ノスタルジーもまた絶ち難いものです。 
 
 
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