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2002/1/11(金)21:50 - 001 (男)
  石北本線の4621Dを遠軽で下車後、自身は折り返して、上りの「オホーツク2号」に乗車しました。 
元旦ということもあって、自由席の乗車率はおよそ3割。 
 
 沿線の様子ですが、遠軽を発車後、左手に網走方面の下り線が別れ、朝来た方へ向かいました。 
ふたたび山の方向(北見峠)へ入っていくにつれて、積もっている雪も深くなっていきます。 
この日のスタート地点だった上白滝を通過した時は、雪が上からも降っていました。その上白滝から上川まで、 
なんと34キロにわたって駅は一つもありません。かつては奥白滝、天幕、中越の3駅がありました 
(ただし、これら3駅も上白滝と同じく上下線とも「始発は終発」の一日一本)が、2001年6月いっぱいで 
廃止または信号所に格下げになりました。その区間の沿線には、民家は非常にまばらでした。とは言っても、 
そこへ在住されている方もいらっしゃる訳で、これから出かけることがさらに億劫になったかと思うと、 
お気の毒とは思います。そのあたりは、国道333号線も並走していて、ちょうど同じ方向にバスが 
走っていましたが、驚いたことにわずかだけどバスの方が速いのです。オホーツクが故意にのろのろと 
走っている訳でもなく、カーブが連続している上り坂でスピードが出せないとはいえ、バスに 
負けてしまうとはと、わずかだけど愕然しました。さらに、ところどころに真新しい橋げたを見かけると、 
ここにも高速道路ができるのかと思いながら、今まで作られた自然の景観が台無しになっていくようにさえ 
見えて、さらにこんな過疎地で採算が合うのか、赤字になったらどうするのか、鉄道離れがますます 
加速してしまわないかなどの不安を感じずにはいられませんでした。そんなことを考えている間に上川に 
到着し、ここで層雲狭温泉へ行ったと思われる乗客を乗せてさらに走ると、だんだんと家の数が増えて、 
旭川が近づいていることを感じました。大きな遅れなく、旭川に到着し、ここで下車して「ライラック8号」に 
乗り換えました。旭川の天気は晴れでした。ライラック8号が旭川を発車して最初の放送の前に、 
「鉄道唱歌」のオルゴールが流れました。どちらかというと通勤特急に近いのに、なんだか風情を 
感じました。「スーパーホワイトアロー」では聞けなかったのに。 
発車して、わずか19分で深川に到着。ここで下車しました。(さらに続く) 
 
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