北斗星の家 掲示板 過去ログ
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【003049】 北斗星2号
2001/12/27(木)13:51 - SSR ()

管理人様、皆様はじめまして。

昨日北海道から北斗星に乗車して帰ってまいりました。
その時の乗車記を投稿させていただきます。

2001年12月25日札幌駅発上野駅行き「寝台特急北斗星2号」に乗車のため16:30頃札幌駅に行き、
改札を抜けて5番ホームで北斗星の入線を待ちました。
16:57頃今日の宿となる北斗星2号がDD51の重連に牽引されて入線してきました。
今日の部屋は9号車のロイヤルと8号車のツインデラックス。家族連れのため部屋が分かれています。
カミさんと下の子はロイヤル、私と上の子がツインデラックスに乗車(寝る)することにします。
乗車して間もなくウェルカムドリンクが部屋に届きました。これを見たカミさんはひとつだけ
もらえるものだと思っていたらしく全部もらえてビックリした様子でした。
17:13北斗星2号は静かに札幌駅を後にします。これから上野駅まで16時間27分の長旅の始まりです。
とりあえず家族4人ロイヤルでくつろぎます。子供たちは北斗星が気に入ったようです。
とくに下の子はステラリウムが気に入ったようで電気をつけたり消したりして天井を見ていました。
ツインデラックスの部屋に連れて行くとベットが上下2段になっているので子供2人はハシゴを
登ったり降りたりして遊んでいました。
しばらくくつろいでから家族4人で車内探検へと向かいます。

今日の編成は1号車から順に
オハネフ25 216,オハネ25 562,オハネ25 563,オハネ25 565,オハネ25 551,スハネ25 503,スシ24 501,
オロネ25 501,オロハネ25 558,オロハネ25 553,オハネフ25 4 で、電源車は車番を控え忘れてしまいました。

車内探検をしていて気がついたのですが10号車はデッキから通路への扉が自動ドアだったのに対して
9号車は手動式の扉でした。同じロイヤルがある車両なのにこの差はどこから来るのでしょうか?
それと9号車には車番が書いてあるプレートがついていませんでした。(盗難にでもあったのでしょうか?)
1号車と11号車はほぼ満員で、ロビーカーには6人くらいの人がお弁当を食べていたりしていました。
グランシャリオを通り抜けながら利用者の人数を確認。ディナータイム2回目の利用者は3組(9人)でした。
21:30頃パブタイムの案内放送が入りグランシャリオへ。
テーブルにはミニクリスマスツリーが飾られていました。間もなく列車は函館駅へ到着。
ドラえもんが描かれた機関車が構内で待機しているのを確認。
「は〜るばる来たぜはぁ〜こだて〜」と思わず口ずさんでみる。(笑)
外では機関車の付け替えのため寒い中作業をしている人がいるというのに、こちらでは暖かい車内で
食事をしているとはなんとも贅沢である。この時間でのグランシャリオ利用者は私たちを含めて3組(10人)。
グランシャリオでの食事を終え部屋へと戻りベットを整え就寝の準備をする。部屋の明かりを消して窓の外を眺める。
部屋の明かりや車両側面の行き先表示板の明かりが雪の上を照らしている。民家の明かりもまばらになってきた。
いくつかのトンネルをくぐり抜け、気がついたら青函トンネルへ入っていた。
(青函トンネルの入り口がわからなかった(汗))
「ゴーッ」という大きな音と雨が降っているかのように窓には水滴がついてくる。気圧の関係なのか耳が痛くなる。
22:48汽笛が聞こえたと思ったら貨物列車とすれ違う。22:56再び貨物列車とすれ違う。23:05単機回送。
22:14トンネルを出て本州に上陸。とうとう北海道を後にしてしまった。22:17単機回送、23:27貨物列車とすれ違う。
23:37蟹田駅に停車。向かい側のホームに札幌駅行き「急行はまなす」が停車している。
ドラえもんの機関車に牽引された青い車体の側面にはドラえもんやのびた君といったキャラクターが描かれていた。
今日のはまなすの乗車率は約4割位だろうか。蟹田駅を後にしてしばらく進むと車窓には583系や485系といった車両が見えてくる。
その中に混じってジョイフルトレイン「ふれあいみちのく」の姿も...。
0:03青森駅構内へ。ここから上野駅まで先導する機関車EF81 133号機が北斗星のヘッドマークを掲げて待機しているのが見える。
深夜の青森駅到着。ここで数人が乗車する。EF81の孤独の旅路が今始まろうとしている。行く手に待っているのは闇の世界。
それとも大都会の喧騒か...。

発車時の衝撃で目が覚める。今の時刻は6:03。時間からして福島を発車したところだろう。
しばらくベットに横になりうとうとする。窓の外を眺めてみると曇り空だった。今日は天気が悪いのだろうか...。
6:35 グランシャリオから朝食の案内放送が入る。放送終了後、列車は郡山に到着する。向かい側のホームには通勤通学客が
並んでいるのが見える。郡山駅を発車後、3分遅れで発車したという放送が入る。このままもっと遅れればいいのにと内心思う。
7:00になったのでロイヤルへ移動する。今日の北斗星2号のツインデラックスは8室中5室が空気を運んだようだ。
(乗車率37.5%か...ロイヤル2人利用とツインデラックスが同じ位の料金ならやはりロイヤルの方がいいだろう。
もっともロイヤルではセミダブルベットになってしまうが...)
ツインデラックスと比べるとロイヤルの方が窓が大きくて室内も広くとても快適である。
ロイヤルにて昨日乗車前に購入したサンドイッチを食べながら沿線の風景を眺める。
しばらく窓の外を眺めていると列車のスピードが落ちてきた。機関車が留置されているのが見える。黒磯駅だ。
走行中に電源を切りかえることができる交直両用の電気機関車「EF81」はスピードを落としただけで停車することなく黒磯駅を通過する。
ここまで来るとかぼちゃ色をした見なれた電車が目に入ってきた。
とうとう関東地方に来てしまった。北斗星の旅も残り少なくなってきた。車内には朝日が差し込んできて今日の天気はよさそうである。
115系やE231系といった宇都宮線(東北本線上野〜黒磯間の愛称)の電車にまぎれて時折貨物列車ともすれ違う。
やがて利根川を渡り埼玉県へと入る。車掌さんより鍵を回収すると放送が入る。見なれた景色をいつもと違う列車から眺めていると、
遠くの山並みに雪をかぶったひときわ高い山が見えた。「富士山だ!」思わず声が出る。富士山が見えるということは今日も空気が澄んでいる証拠である。
寝台列車での旅はいい。何回乗っても飽きないものである。田園風景からやがて住宅が多くなってくる。間もなく大宮に到着する。
大宮を発車すると沿線風景もだいぶ変わってくる。荒川を渡るとそこはもう東京都である。上野駅はすぐそこまで近づいてしまった。

9:40 定刻通り上野駅16番線に到着する。長いようで短かった北斗星の旅が静かに幕を下ろす。
「また北海道へ行こう!」「北斗星に乗ろう!」と心に決め下車するのであった...。

長文失礼致しました。

管理人様へ:
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