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2001/9/26(水)00:07 - きみっぺ (男)
 管理人さん、皆さん、こんばんは。 
[私+女房+小5+小3+私の母]の計5名で、21日札幌発の北斗星ニセコ号ES+ソロに始まり、 
24日札幌着の北斗星3号ロイヤル2室で帰ってまいりました。落石事故など、多少?のハプニングは 
あったものの、皆さんからいただきました様々なアドバイスのおかげで、楽しい数日間を過ごさせて 
いただきました。以下、あまり参考になる事柄はないかも知れませんが、夢空間初体験記を報告させて 
いただきます。文才に欠けております故、かなり長文となってしまいましたので、3部に分けました。 
申し訳ございません。 
 
【9月21日】 
[私+小5+小3+私の母]で自宅を出発。札幌駅5番ホームで仕事明けの女房と待ち合わせ。 
ここで初めて息子たちに“夢空間でTDSへ行く”ことを公表。予想通りの大喜びに女房と私はニンマリ。 
しかし、これでESだと知ったら、舞い上がりすぎて収拾がつかなくなってしまうんではなかろうかと、 
一瞬不安になる。 
 
16:27、プッシュプルで夢空間入線、いよいよ室内に最初の一歩を記す。ドアを開けるとすぐに、1人 
掛けソファ2つ+コーナーソファ1つが配置され、大人3人でも余裕でくつろげるリビングが目に入る。 
入口ドアのすぐ右手には、洋式トイレと洗面台に“湯船”まで備えたユニットバスルーム。左手奥は、 
幅120pはあろうかというセミダブルベッドがL字型に2台配置された寝室である。室内備え付けの 
説明書には“お子さまがご一緒でもゆっくりお休みになれます”みたいなことが書かれてるが、大人2名 
でも充分使用できる幅であろう。そのほか、リビングにはカード式公衆電話や食堂車直結のインターホン、 
衛星放送も見られるビデオモニターはリビングと寝室に各1台ずつなど至れり尽くせり。まさしく“動く 
ホテル”である。私に続いて入ってきた子供たちが「死ぬ前に乗れて良かったね」などと縁起でもない 
言い方で喜びを表現する傍ら、意外にも女房と母が子供たち以上に舞い上がってしまい、写真は撮りまくるわ、 
公衆電話で親戚中に電話しまくるわで、もう大変。まあ、かくいう私も、表面上は一番落ち着いた 
そぶりであったものの、あまりの居住性の良さに「このまま立ち往生でもしてくれれば、それだけ長く 
乗っていられるのになぁ」などと思ってたくらいだから、大差はない(まさか、この後本当に立ち往生 
するとは夢にも思わず...)。 
 
札幌発車後、車掌氏が検札に訪れる。「僕たちいいなぁ〜」と息子たちに話しかける車掌氏の口ぶりは、 
旅人に対するさりげない一言というより、自分が本当に乗りたいんだぞ〜、といったことを“訴えてる” 
感じで、それはそれで微笑ましい。続いて、食堂車クルーがウェルカムドリンクを届けに来る。18:00 
からのディナーに食堂車の個室スペースは使えないか試しに尋ねてみたところ、二つ返事で快諾された 
ので、思い切ってお願いすることにする。 
 
18:00ディナー開始。母は懐石御膳、残り4人で3人分のフランス料理にありつく。個室内では室内の 
操作盤により、好みのBGMの選曲も可能で雰囲気満点。ただ、外はもう真っ暗で雨も激しく、景色を 
楽しめなかったのはちょっと残念である。また、夢空間の夕食が予約制である旨の案内が、本来掲載 
されるべき市販の時刻表に全く掲載されていないことが原因であろう、18:00の回は空席が半分近くも 
あり、ちょっと寂しい。 
 
食事中の18:40すぎに然別に運転停車。この日何度目かの対向列車待ち合わせかと思ったら、車内放送が 
“銀山までの間で落石警報があり、しばらく停車する”旨を告げる。そのうち動くだろうとタカをくくって 
いたが、時間が経つにつれ“線路脇に1m50pの落石”“線路上に2m程の落石”“崖からの崩落が 
続いており、運転再開のめどが立たない”など放送内容が過激になり、運転打ち切りの不安が頭をよぎる。 
多分一生に一度の夢空間、それもようやくGETしたES、打ち切りなんて冗談じゃない。ワラにもすがる 
思いで“払い戻しなんていらない。千歳線経由でもいいから運行継続して”などと車掌氏に冗談半分で 
泣きついてみたりもする。 
 
その一言が功を奏したかは定かではないが、結局、千歳線経由に変更。機関車を食堂車側に連結し直し、 
4時間ほど遅れて来た道を引き返す。“函館着がAM6:00頃の見込み。以遠の着時刻は未定”との案内に、 
翌日のTDSがちらっと思い浮かぶ。 
 
人員構成上、ソロで一夜を明かすのは私となる。ESで寝ることしか頭にない女房たちは、私の部屋を 
見るなり口々に「かわいそうだね」とは言うものの、真剣味は皆無で、誰一人替わってくれる気配はない。 
まぁよい。ESの雰囲気はそれなりに堪能したし、寝るだけならソロでも充分。実際、北斗星はロイヤル、 
ツインDX、解放Bネ以外(=B個室)は未経験で、一度乗ってみたかったのもある。今夜の部屋は1階で、 
立って着替えることもでき、室内が必要以上に広くないため、かえって落ち着きもあり、想像以上に居住性は 
よい。ベッド幅の70pはそれほど狭さを感じず、1人旅で専用シャワーが不要であれば、一押しである。 
 
(続) 
 
 
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