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2001/9/25(火)19:37 - ユースケ (男)
 ユースケ、28回目の登場です。 
昨日、3連休を利用して函館に旅行し、札幌から夢空間北斗星ニセコで帰ってきました。 
その乗車記を紹介します。 
 
16:27、札幌駅に蒼色の車体がゆっくり入ってくる。夢空間北斗星ニセコ号の入線である。 
あちこちでフラッシュがたかれる。相変わらず、高い人気を誇っている。先頭がDD51ディー 
ゼル機関車、最後尾にも同じDD51を牽引する。こういうのをプッシュプルというのだろうか。 
北斗星ヘッドマークは先頭の機関車の後ろ、客車との連結部分にある。すぐさま、この機関 
車が、小樽で先頭に回ることを悟った。 
 
16:31、入線から僅か4分、夢空間は小樽方向に向けて発進する。いつもと逆方向である。 
そう、ここは山線(函館本線)なのだ。今でこそ海線(千歳線、室蘭本線)に主流をゆずるが、 
かつては、多くの特急、急行がここ山線を走ったものだ。昔が懐かしく感じられる。 
 
途中、札幌に回送される北斗星2号とすれ違う。2号の方が夢空間より札幌を遅く発車し、 
上野に早く到着する。この違いは、単線の山線と複線の海線の違いなのだろうか。むしろ、 
遅い方がいい。 
 
さらに、SLニセコ号ともすれ違った。時刻表ですれ違いの時間を調査し、車窓から1回の 
シャッタチャンスにかけた。白煙が見えない。蒸気機関車が故障したのだろうか、機関車を 
含めて全体がDD51に牽引されている。煙を吐かない蒸気機関車というのは、何とも、さみし 
い光景である。写真は失敗、先頭車を逃してしまった。ボケた客車が写っただけである。 
 
17:15、小樽到着。ここでは23分間の停車。この間に、DD51はプッシュプルから2重連に変 
身する。小樽駅にも数十人の見物客がおり、薄暗くなったホームでフラッシュがたかれる。 
ここでも、夢空間は人気者である。それよりも2重連への付け替え作業の方が興味がある。 
 
余市を通過したあたりから、夜のとばりが下りて、あたりは闇の世界である。昼間なら、右 
手に積丹半島の山々、左手に北海道原野を裾にもつ羊蹄山の雄大な姿を見ることができるは 
ずである。夢空間はスピードを落として原野を突き進む。窓からは何も見えない。海線なら、 
多少なりとも、町の灯りが見えるであろうが、ここでは、ただ列車の心地よい振動音が聞こ 
えるだけである。 
 
札幌−長万部間の山線は約170km、夢空間は、ここを4時間半で走る。平均時速40km。一方、 
海線を走る北斗星は、山線より30km長い行程を2時間45分で走る。平均時速75km。高速鉄道 
に慣れた世代の人達は、このゆっくり走る夢空間にいらだちを感ずるかもしれない。しかし 
ながら、そこは、スーペリアツインの豪華な客室とグランシャリオの素敵なディナーが私達 
を癒してくれる。もっと、ゆっくり走れ、いつまでも、夢空間の素敵な余韻につつまれてい 
たい。 
 
20:52、長万部到着。ここから先は82号のダイヤである。夢空間より遅く札幌駅を発車した 
北斗星2号は、無事、長万部を出たであろうか。無事を祈る。 
 
22:39、函館を発車。振り返えれば、函館湾の向こうに昨夜見たばかりの函館の夜景が目に 
入ってくる。イカ釣り漁船だろうか、漁り火と夜景の対比が、かぎりなく美しい。昨夜の思 
い出にひたりながら、珠玉のひとときを過ごす。 
 
函館では進行方向が逆になったが、青森では逆にならない。青森駅の近くだろうか、どこか 
の操車場で機関車の付け替えが行われた模様である。窓の外に数人の作業員が見える。東北 
本線に入り、夢空間は、水を得た魚のようにスピードを上げ、終着・上野に向けて疾走する。 
 
このあと、眠ってしまい、気が付いたのは福島でした。乱筆で失礼! 
 
トライアンフ様> 
夢空間のデラックススリーパー車両(3号車)には、エクセレントスイート(ES)1室と 
スーペリアツイン(ST)2室があります。部屋サイズに関して、ロイヤルと比較すると、 
まず、どちらも通路がありますので、部屋の奥行きは2m位で同じです。よって、長さだけ 
の比較となります。 
 
ロイヤル・・客室:約200cm、シャワー室:約90cm(実測してませんが、乗車時の体感です) 
ST・・・・客室:325cm、ユニットバス:162cm(乗車して計測しました) 
ES・・・・覗いて見ただけですが、ベッドルーム、リビングルーム、ユニットバスがあり、 
      全体でSTの1.5〜2倍の広さです。 
 
管理人様> 
夢空間ST写真集の掲載、ありがとうございました。多少なりとも、皆様に「乗りたい症」 
を感染できるなら、この上もなく幸せです。 
 
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